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融資を受けるならどっち?銀行と信用金庫の違いやメリット・デメリット

代表税理士 三嶋 泰代
監修代表税理士三嶋 泰代

会社にとって、資金は非常に重要です。資金が尽きると、会社の倒産リスクが大きく上がるためです。その為、会社は利益を上げて資金を留保するか、資金調達をする必要があります。資金調達の代表的な手段として、「融資」が挙げられます。融資と聞くと銀行と思い浮かべがちですが、信用金庫からも融資を受けることができます。同じ金融機関ですが、その融資の方法や考え方には多少の差があります。これから、どちらの金融機関に融資を受けるべきなのか、どのような違いがあり、メリット・デメリットがあるのか、順を追って解説していきます。

銀行と信用金庫の違い

銀行も信用金庫も、「金融機関」という点においては、業務自体も大きな違いありません。しかしながら、設立された目的や根拠法の違いから、両者の組織としての在り方や、融資の対象は異なります。

銀行 信用金庫
設立目的 国民経済の健全な発展に資する 国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資する
組織 株式会社組織の営利法人 会員の出資による協同組織の非営利法人
根拠法 銀行法 信用金庫法
融資対象 原則、制限なし 原則、会員

銀行

銀行とは「国民経済の健全な発展を目的」を目的に設立された、株主に利益を還元する株式会社の形態をとる営利組織です。銀行は都市銀行と地方銀行に分類され、地方銀行は更に地方銀行と第二地銀に分類されます。

都市銀行とは、東京や大阪などの大都市圏に本店を置き、全国規模の業務を展開している普通銀行のことです。主に都市部の大企業を相手に取引し、全国的に事業を展開しております。その規模の大きさから「メガバンク」と呼ばれることもあります。日本ではわずか4行しかありません。

地方銀行とは、全国の大・中都市に本店を有し、本店所在地の都道府県内を主たる営業基盤とする銀行です。主に地元の中小企業を相手に取引し、地域密着型の事業を展開しております。
地方銀行とは全国地方銀行協会に加盟する銀行をいい、第二地銀は第二地方銀行協会に加盟する銀行をいいます。

都市銀行 全国的に業務を展開し、顧客は主に大規模法人
地方銀行 地域に密着した業務を展開し、顧客は主に地元の中小企業

信用金庫

信用金庫とは「国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資する」ために設立された、会員の出資による協同組織の非営利法人です。融資の対象となるのが、基本的に会員のみという点に大きな特徴があります。

信用金庫と似た組織に「信用組合」があります。信用組合とは、「組合員の相互扶助を目的とし、組合員の経済的地位の向上を図る」ために設立された、組合員の出資による協同組織の非営利法人です。

根拠法や会員(組合員)資格が異なりますが。会員(組合員)資格を取得する者が、事業者の場合、一定規模以下である必要がある点や、融資に制限がある点で共通します。

信用金庫 国民大衆のために金融の円滑を図り、その貯蓄の増強に資する目的で設立された協同組織の非営利法人
信用組合 組合員の相互扶助を目的とし、組合員の経済的地位の向上を図る目的で設立された協同組織の非営利法人

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銀行から融資を受けるメリット

銀行融資の場合、条件次第では多額の融資が可能となります。また、対外的な信頼度が高まることもあるでしょう。更に、支店やATMが多く、ネットバンキングサービスに対応している銀行も多く、利便性が非常に高いです。

条件次第で多額の融資が可能

私たちは、銀行の口座さえ開設できれば、銀行へ預金することができます。また、大企業の多くは銀行に資金を預けています。そのため、銀行(特に支店を多く持つ都市銀行)は豊富な資金力を持っております。そのため、銀行は条件次第では、億単位の、非常に多額の融資をすることも可能です。

対外的な信頼度が高まる

銀行の融資は審査が厳しいです。その反面、融資実行が決まれば、対外的な信頼度が高まることになります。メガバンクやよく名前を聞くネット銀行など、有名な銀行であればあるほど信頼度が高いといえるでしょう。

支店が多く利便性が高い

都市銀行は全国規模で店舗網を持っておりますし、地方銀行は地域内に複数の支店を持っております。ATMの設置数も多いです。ネットバンキングやアプリに対応している銀行も少なくありません。こういった観点から、利便性が高いといえるでしょう。

銀行から融資を受けるデメリット

上記の通り、高額の融資が可能、対外的な信頼度が高まる、利便性が高いなどのメリットがある反面、銀行の融資は厳しいです。また実行まで、各部署での審査を通過しなければいけないため、融資実行まで時間がかかるというデメリットがあります。

審査が厳しい

銀行の融資の場合、業種や経営状態、事業の計画性など厳しく審査されます。特に、これまでの財政状態や経営成績を記載した決算書や、事業計画書は精査されますので、非常に重要です。また、中小企業や個人事業主、設立したてや開業して間もない場合は、信用力が低いと判断されてしまうことが多く、融資のハードルは高いといえるでしょう。信用金庫に比べて審査が厳しいといえるかもしれません。

融資を受けるための事業計画書の書き方とは?

融資実行までに時間がかかる

銀行の融資は、実行までにある程度の時間が必要です。それは、融資の申請手続きが煩雑であることと、審査が厳しいためです。また、審査を無事通過することができれば、融資を受けることができますが、通過できない場合は、時間を要したにも関わらず、融資も受けられないということもありえます。

信用金庫から融資を受けるメリット

信用金庫から融資を受けるメリットとしては、中小企業や個人事業主でも融資を受けやすい、貸し渋りや貸し剥がしのリスクが低い、信用金庫会員専用のローンや会員に対する金利優遇などの会員ならではの特典がある、地域密着型で親身になって対応してくれる、等が挙げられるでしょう。

中小企業や個人事業主でも融資を受けやすい

信用金庫は、銀行と比べて、利益追求のみではなく、地域住民への利益還元がメインとなります。地域内で起業する個人や小規模の事業などへの融資にも前向きで、収入に不安があっても融資してくれる場合があります。ただし、銀行同様、経営状況や資金計画などはしっかりと審査されます。

貸し渋りや貸し剥がしのリスクが低い

銀行の場合、不景気になったら自社の経営を最優先に考え、貸し渋りや貸し剥がしを実行する傾向にあります。これに対し、信用金庫は、財源が会員の出資で賄われているため、不景気になっても、直ちに貸し渋りや貸し剥がしを行わず、可能な限り融資が継続されます。

会員ならではの特典がある

信用金庫には会員専用のローンや、会員に対する金利優遇などがあります。信用金庫それぞれで、独自の専用ローンがあり、自分に合ったローンをみつけることができれば、通常よりお得にローンを組むことができます。

地域密着型で親身になって対応してくれる

信用金庫は地元に密着した金融機関です。そのため、経営相談もでき、密にコミュニケーションを図ることができ、長期的に良好な関係性を築きやすいです。また、融資を受けることで、顧客やビジネスパートナーを紹介してくれる場合もあります。駆け出しの個人事業主、起業したばかりの経営者にとって心強いといえるでしょう。

信用金庫から融資を受けるデメリット

信用金庫は、地域密着型の金融機関であり、地域の活性化のために大きな役割を果たしています。その一方で、対象地域が限られている、比較的金利が高く、融資限度額が低い、ATMの設置数が少なくネット対応も弱いという弱点も持っています。

対象地域が限られている

営業できる地域が限定されているため、地域外のことには対応することが難しいです。そのため、仕事や家庭の事情で他の地域に引っ越す際、元々の信用金庫は利用できなくなるというデメリットがあります。

金利が高い

信用金庫は他の金融機関と比較して、金利が高く設定されているケースが多いです。メガバンクと比べて1%、地方銀行と比べても0.5%ほど高く設定されているのが、一般的です。これは、保有している金融資産が少なく、収益を出しにくく、また、貸し出し規模が小さいため、顧客あたりの事務コストがかさむためと考えられます。そのため、長期の借入が負担になりやすいため、注意が必要です。

融資限度額が低い

融資の限度額は銀行よりも低い傾向にあります。これは、信用金庫は銀行と比較すると預金額が少なく、融資の規模も小さい案件が中心なためと言えるでしょう。また、会員の出資金が原資になることもあり、多額の融資を受けることは困難です。そのため、複数の金融機関と取引するなどして上手く活用することが、信用金庫とのお付き合いのコツかもしれません。

ATMの設置数が少なくネット対応が弱い

銀行、特に都市銀行やネット銀行と比べてATMの設置数がとても少ないです。地域外で利用する場合、コンビニなどでお金を引き出すことになり手数料がかかってしまいます。また、インターネットでの対応にも弱く、基本的に窓口に来店しないとできない事が多いです。更に、大手銀行と比べてしまうと、ネットバンクの使い勝手も劣るかもしれません。

銀行と信用金庫のどちらの融資を利用すべき?

一概に、どちらが優れているという事はありません。会社の規模や、資金の用途により、使い分けることが大切です。

銀行融資は、一般に、大企業向けが中心です。会社の規模がそれなりにある、資本金が厚く、利益をあげている、という前提のもと、例えば、事業拡大のために高額な設備資金が必要である、などという時には、銀行融資を積極的に検討すべきでしょう。

逆に、地元に密着した事業をしている中小企業の経営者や、個人事業主の場合、創業時や初めて融資を利用する、などという時には、信用金庫からの融資を検討した方が融資は受けやすいかもしれません。なお、創業融資なら日本政策金融公庫もおすすめです。日本政策金融公庫とは、主に中小企業や小規模事業者に向けて融資を行なう政府系金融機関です。 民間の金融機関に比べ、「創業初期でも融資の審査が通りやすい」「無担保・無保証人でも融資を受けやすい」「金利が低い」といったメリットがあります。

日本政策金融公庫の融資の流れ

融資でお悩みなら専門家への相談がおすすめ!

これまで、融資を提供してくれる代表的な金融機関として、銀行と信用金庫を中心に融資について触れてきましたが、融資を受けることができる金融機関はほかにもあり、また、その方法も様々です。自分にとって、どの金融機関のどのような融資を受けるのが最適なのか、それを見極めることはとても困難です。また、そもそも融資が通らなければ、意味がありません。融資通過のポイントをアドバイスしてくれたり、事業計画書の作成、融資面談などをサポートしてくれる専門家に相談することが、リスクを最低限に抑え、また、時間を短縮することにもつながります。

キークレア税理士法人は、中小企業支援に関する専門的知識や実務経験が一定レベル以上にある者として、国の認定を受けた経営革新支援機関であり、融資のサポートに多くの実績があります。

また、グループ内の財務コンサルティング法人とも連携し、財務面からお客様の状態にあった最適な融資先をご提案することができます。

よくある質問

信用金庫は銀行に比べて融資の審査が甘い?

確かに、利益を目的とした営利団体である銀行に比べて、地域の繁栄を目的とした非営利団体である信用金庫のほうが、中小企業でも審査は通りやすい傾向にあるかもしれません。しかし、返済能力が低いと判断される人や、事業計画ができていない人が審査を通過するのは難しいです。綿密な事業計画を作成し、返済能力があることをアピールすることが大切です。また、資金の用途や、経営者の人的信用、信用金庫や地域との普段の付き合いなども審査の基準になることがあります。

信用金庫の融資審査における個人と法人の違いは?

個人事業主は、法人よりも自己資金を用意しづらいため、収入が少ないと融資を断られる可能性が高くなります。その一方で、審査に必要な書類は最低限のもので足りるため、融資を受けるための準備にそれほどの手間は要しません。

法人の場合、黒字かつ融資資金の用途や返済計画を明確に示せれば、審査に通りやすいです。その代わり、審査のために多くの書類を提出する必要があり、準備が煩雑になります。

個人であろうと、法人であろうと、信用金庫の会員資格を持っている必要がある点は共通しております。(但し、700万円以内の小口融資であれば、会員資格を持っていない人でも融資を受けられることがあります。)

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融資を提供してくれる金融機関はいくつかあり、自分に合った融資先を選ぶことが重要です。但し、融資が通らなければ、意味がありません。融資通過のポイントをアドバイスしてくれたり、事業計画書の作成、融資面談などをサポートしてくれる専門家に相談することが、リスクを最低限に抑え、また、時間を短縮することにもつながります

キークレア税理士法人は、中小企業支援に関する専門的知識や実務経験が一定レベル以上にある者として、国の認定を受けた経営革新支援機関であり、融資のサポートに多くの実績があります。
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お客様のビジョン達成のために、グループ一丸となり全力で支援してまいります。 お客様のビジョン達成のために、グループ一丸となり全力で支援してまいります。

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