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病院・クリニックの資金繰りが悪化する理由と改善する6つのポイント

代表税理士 三嶋 泰代
監修代表税理士三嶋 泰代

病院やクリニックの経営は、開業してから軌道に乗るまで、多くの先生方が資金繰りに頭を悩ませるものです。
特に、近年の感染症拡大などの影響による患者数の変動は、多くの医療機関の経営に打撃を与え、残念ながら倒産に至るケースも少なくありません。
そのため、安定した医院経営を実現するためには、日々の資金繰りの管理が不可欠なのです。
そこで本記事では、資金繰りが悪化する原因から具体的な改善策まで、医院経営に強い税理士が分かりやすく解説します。

病院・クリニックが資金繰りを意識することの重要性

まず、病院やクリニックの主な収入源は、社会保険診療報酬支払基金などから支払われる診療報酬です。
ご存知の通り、この診療報酬は、診療を行ったその日に入金されるわけではなく、実際に振り込まれるまでには約2ヶ月ものタイムラグが生じます。
その結果、帳簿上は利益が出ていても、手元の現金が不足し、人件費や家賃、医薬品の仕入れ代金などの支払いが滞ってしまう、いわゆる「黒字倒産」に陥るリスクがあるのです。

こうした事態を避けるためにも、常に資金繰りを意識した経営が極めて重要になります。

開業10年以内は資金繰りが不安定になりやすい

特に開業から10年以内の病院やクリニックは、資金繰りが不安定になりやすい傾向にあります。というのも、開業後すぐに患者様が定着し、経営が黒字化するケースは稀だからです
多くの場合、地域での認知度が上がるまで時間がかかり、赤字期間が続くことも珍しくありません。それに加えて、開業時に受けた融資の返済や、高額な医療機器のリース料、スタッフの人件費といった固定費が毎月発生します。

つまり、収入が安定しない中で支出が先行するため、計画的な資金管理がより一層求められるのです。

病院やクリニックの資金繰りが悪化する理由

病院やクリニックが資金繰りに悩む理由は一つだけではありません。実は、収入構造の問題だけでなく、日々のオペレーションの中に原因が隠れていることも多々あります
例えば、資金繰りが悪化する具体的な原因として、キークレアがご相談を受ける中でも特に多いケースは以下の通りです。ご自身に当てはまるものがないか、ぜひ一度チェックしてみてください。

備品などの在庫が多すぎる

日々の診療に欠かせない薬品や診療材料といった備品の在庫管理は、資金繰りに直接的な影響を与えます。例えば、欠品を恐れるあまり、必要以上に多くの在庫を抱えてしまうと、その分、資金が在庫に形を変えて滞留してしまいます。
特に、使用期限が定められている医薬品の場合、期限を過ぎると廃棄せざるを得ず、大きな損失につながります。

キークレアのお客様でも、過去のデータを分析したところ、特定の医薬品が常に過剰在庫となっており、年間数十万円の廃棄損が発生していた、というケースがありました。

急に売り上げが増加した

意外に思われるかもしれませんが、広告宣伝の効果などで患者数が急激に増加した場合も、資金繰りが悪化する要因となり得ます
なぜなら、売上が増えれば、それに対応するために医薬品の仕入れを増やしたり、スタッフを増員したりする必要があり、支出が先行するからです。
一方で、収入の柱である診療報酬の入金は約2ヶ月後です。つまり、人件費や薬剤の購入費といった支払いが先に来るため、経営が順調に見えても、一時的に資金がショートしてしまう危険性があるのです。

赤字経営が続いている

資金繰りに悩む最も直接的な原因は、やはり赤字経営が続いていることです。
たとえ開業時に潤沢な自己資金を用意していたとしても、毎月数十万円、数百万円の赤字が続けば、資金はあっという間に底をついてしまいます。
このような場合は、資金繰りのテクニックを考える以前に、なぜ赤字になっているのか、その根本的な原因を突き止め、経営自体を立て直す必要があります

患者数が少ないのか、あるいは経費を使いすぎていないかなど、多角的に分析し、改善策を実行することが不可欠です。

設備投資を失敗している

新しい医療機器の導入といった設備投資は、医療の質を高め、増患につながる可能性がある一方で、計画を誤ると資金繰りを大きく悪化させます
例えば、高額な機器を借入金で購入した場合、その後の返済が経営を長期間にわたって圧迫します。
事実、導入したものの、期待したほど収益に結びつかなかったというご相談も少なくありません。
購入だけでなくリースという選択肢も視野に入れ、その投資が本当に自院にとって必要なものか、費用対効果を慎重に検討することが重要です。

病院やクリニックの資金繰りを改善する6つの方法

①資金繰り表を作成する

資金繰り表の一例

資金繰りを改善するための第一歩は、お金の流れを正確に「見える化」することです。そのために有効なのが「資金繰り表」の作成です。
資金繰り表とは、一定期間の現金の収入と支出をまとめた表で、これを作成することにより「いつ・いくら・なぜ」お金が動いたのかを把握できます。
過去の実績をまとめた「実績資金繰り表」は悪化した原因を探るのに役立ちますし、将来の入出金を予測する「予定資金繰り表」は、未来の資金ショートを未然に防ぐために非常に有効です。

②在庫やコストの管理を徹底する

大量に仕入れた在庫がいつまでも使用されないと不良在庫として価値がなくなる上、過剰な在庫は資金を圧迫し、経営の自由度を奪います。
そうならないためにも、定期的に棚卸を実施し、在庫の現状を正確に把握することで、安易な見込み発注を防ぎ、仕入れ量を適正化することが重要です。
もし返品が可能な医薬品があれば、業者に交渉してみるのも良いでしょう。
また、使用期限切れで廃棄せざるを得ない在庫は、廃棄損として損失計上することで節税にも繋がります。

さらに、仕入れ業者を絞って価格交渉を行うなど、仕入れコストそのものを見直すことも検討しましょう。

③医業未収入金を確実に回収する

資金繰り改善の鉄則は、「入金をできるだけ早く、支払いをできるだけ遅く」することです。
例えば、患者様の窓口負担金の未払いは、医業未収入金として資金繰りを悪化させます。そのため、未収金が発生した場合の督促ルールを院内で明確に定め、徹底することが大切です。
また、医薬品などの仕入れ代金の支払いは、診療報酬の入金よりも先になります。

この期間が長いほど手元資金が必要になるため、取引業者と交渉し、支払いサイトを可能な限り長くしてもらうことも有効な改善策です。

④固定費・人件費を削減する

毎月一定額が出ていく固定費や人件費は、削減できればその効果が継続するため、資金繰り改善に大きく貢献します。
まずは、広告宣伝費や接待交際費、水道光熱費など、削減できる項目がないか見直してみましょう
ただし、やみくもな経費削減は、医療サービスの質の低下やスタッフの意欲低下に繋がり、かえって患者離れを招くリスクもあります。
業務の効率化を図るなど、サービスの質を落とさずにコストを削減する方法を検討することが重要です。

⑤借入金を見直す

借入金の返済は、資金繰りにおける大きな支出項目です。借入には、運転資金のための「短期借入」と、設備投資のための「長期借入」があり、目的に応じて適切に使い分ける必要があります。
もし、現在の返済額が経営を圧迫している場合は、取引先の金融機関に返済期間の延長などの条件変更(リスケジュール)を相談することも一つの手です
返済が困難になる前に、早めに相談することで、金融機関も柔軟に対応してくれる可能性が高まります。

⑥資金調達を検討する

どうしても手元の資金が不足する場合には、新たな資金調達を検討する必要があります。
資金調達の方法は、自己資金の投入以外にも、金融機関からの融資や、国や地方自治体が提供する補助金・助成金の活用など、様々な選択肢があります
特に、医療分野に特化した融資制度などもありますので、自院で活用できる制度がないか情報収集を行うことが重要です。
どのような資金調達方法が最適かについては、専門家である税理士に相談することをお勧めします。

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病院やクリニックの資金繰りを税理士に依頼するメリット

資金繰りの改善は、専門的な知識と時間が必要な作業です。そのため、多忙な診療業務の傍ら、先生ご自身がすべてを管理するのは非常に困難でしょう。
そこで頼りになるのが、医院経営に精通した税理士です。税理士に依頼することで、まず正確な資金繰り表や、融資の際に必要となる事業計画書の作成支援を受けることができます
さらに、専門家の視点からコストの無駄を洗い出し、効果的な節税対策を提案してもらうことも可能です。

融資の申し込みや金融機関との交渉といった資金調達のサポートも受けられます。
何より、煩雑な資金管理を専門家に一任することで、先生は安心して本来の業務である医業に専念できるという点が最大のメリットと言えるでしょう。

資金繰り改善なら医院経営に強いキークレアにお任せ!

私たちキークレア税理士法人は、長年にわたり多くの病院・クリニックの経営をサポートしてきた実績があり、医業経営に特化した専門知識とノウハウを有しています
キークレアでは、単に税務申告を代行するだけでなく、毎月の訪問を通じて経営状況を詳細に分析し、お客様に合わせたオーダーメイドの資金繰り改善プランをご提案します。

例えば、資金繰り表以外にも、キャッシュフローの改善シミュレーションや、経営会議の参加、金融機関との融資交渉の同席まで、全面的にサポートいたします。
あるお客様のケースでは、赤字経営に悩んでおられましたが、キークレアがコスト構造を徹底的に見直した結果、3ヶ月で黒字化を達成し、安定経営の基盤を築くことができました。
先生の良きパートナーとして、経営のあらゆるお悩みに寄り添います。

病院やクリニックの資金繰りに関してお悩みならキークレア税理士法人にご相談ください

本記事では、病院やクリニックの資金繰りが悪化する原因と、その改善策について解説してきました。
資金繰りの問題は、売上の入金サイトが長いという医療業界特有の構造や、在庫管理、設備投資など、様々な要因が複雑に絡み合って発生します。
問題が深刻化する前に、早期に原因を特定し、適切な対策を講じることが安定経営の鍵となります。

「何から手をつければ良いかわからない」「日々の診療で忙しく、資金繰りまで手が回らない」といったお悩みを抱えていらっしゃる先生は、ぜひ一度、医院経営の専門家であるキークレア税理士法人にご相談ください
キークレアでは、初回のご相談は無料で承っております。現状を丁寧にヒアリングさせていただき、先生のクリニックに最適な解決策を一緒に考えさせていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。

お客様のビジョン達成のために、グループ一丸となり全力で支援してまいります。 お客様のビジョン達成のために、グループ一丸となり全力で支援してまいります。

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