貸借対照表とは?書き方や注意点をわかりやすく解説 | 福岡の税理士 | キークレア税理士法人 | 福岡・東京を拠点とした7社によるキークレアグループ

各種お問い合わせ

受付時間:8:30-17:30 / 定休日:土・日・祝日

092-406-6736 メールでのお問い合わせ
キークレア税理士法人

貸借対照表とは?書き方や注意点をわかりやすく解説

代表税理士 三嶋 泰代
監修代表税理士三嶋 泰代

貸借対照表は、法人の決算や個人事業主の青色申告において提出が求められる重要な書類です。事業の財政状態を可視化するものであり、正しい書き方を理解しておくことは経営を行う上で欠かせません。

本記事では、財務の専門家であるキークレア税理士法人が、貸借対照表の作成手順や注意点、効率的な作成方法についてわかりやすく解説します。

貸借対照表とは

貸借対照表(B/S)とは、決算日時点における会社の「財政状態」を表す書類のことです。損益計算書(P/L)やキャッシュフロー計算書(C/F)とあわせて「財務三表」と呼ばれます。

会社が資金を「どのように調達したか(負債・純資産)」、そしてその資金を「何に使って保有しているか(資産)」を一目で把握できるのが特徴です。左右の合計金額が必ず一致するため、バランスシートとも呼ばれています。

【初心者必見】損益計算書の書き方・見方を分かりやすく解説 キャッシュフロー計算書の見方・読み方と経営分析のポイント

貸借対照表の構造

「貸借対照表」の見方

貸借対照表は左右に分かれており、左側は「資産の部」、右側は「負債の部」と「純資産の部」で構成されています。左側と右側の合計額は必ず一致する仕組みになっており、「資産=負債+純資産」という等式が成り立つため、バランスシート(B/S)と呼ばれます。

私たちキークレア税理士法人は、この左右のバランスを見ることで、会社の「今」の健全性を診断しています。

資産の部

資産とは、会社が保有している財産のことです。現金化のしやすさで区分されます。

概要含まれるもの
流動資産1年以内に現金化できる資産現金、預金、売掛金、棚卸資産など
固定資産1年を超えて保有・使用する資産建物、土地、車両運搬具、ソフトウェアなど

負債の部

負債とは、将来支払わなければならない債務のことです。返済期限の長さで区分されます。

概要含まれるもの
流動負債1年以内に支払期限が到来する債務買掛金、短期借入金、未払金など
固定負債支払期限が1年を超える債務長期借入金、社債、退職給付引当金など

純資産の部

純資産とは、資産から負債を差し引いた金額のことです。「純資産=資産-負債」で求められ、返済義務のない会社の自己資金を表します。ここの金額が大きいほど、財務的に安定していると言えます。

貸借対照表の書き方

貸借対照表の書き方

貸借対照表を作成するには、決算日時点での「資産」「負債」「純資産」のすべての勘定科目の残高を確定させる必要があります。日々の帳簿からそれぞれの最終的な数値を正確に抜き出し、一枚の表として集約していきます。

この集計作業が決算書の精度を決めます。次項からは、具体的な作成手順ごとに、私たちが重視するポイントを交えて解説します。

①日々の取引の仕訳を行う

貸借対照表作成の第一歩は、日々の「仕訳」です。取引の都度、仕訳帳へ日付・勘定科目・金額を正確に記載しましょう。

ポイントは、取引を「借方」と「貸方」の両面から記録することです。例えば「現金の増加」と「売上の発生」を対で記録するのが複式簿記の基本です。この作業の積み重ねが、私たちが重視する信頼性の高い決算書の土台となります。

②総勘定元帳を作成する

仕訳の次は、その内容を「総勘定元帳」へ転記しましょう。総勘定元帳とは、勘定科目ごとに取引を分類して管理する帳簿のことです。

ここには、科目ごとに日付や相手科目、金額を記載します。現在は会計ソフトによる自動転記が主流ですが、元帳は会社の「お金の動き」そのものです。仕組みを理解しておくことは、正しい経営判断のために欠かせません。

③試算表を作成する

続いて、元帳の数値を集計し「試算表」を作成します。これは決算書を作る前の準備段階として、数値の正確性を検証するための一覧表です。

重要なのは、借方と貸方の合計金額がピタリと一致するかどうかです。もしも1円でもズレていれば、どこかに誤りがあります。会計ソフトなら自動作成されますが、この段階で数字の整合性を確認する意識を持つことが大切です。

④貸借対照表を作成する

試算表ができたら、仕上げに「決算整理仕訳」を行いましょう。これは減価償却や在庫の棚卸などを行い、期末時点の正しい価値へ数値を修正する手続きのことです。

この整理を行った後、資産・負債・純資産の科目を抜き出してまとめたものが貸借対照表となります。単なる計算作業ではなく、会社の実態を正しく反映させるこの工程が、完成する貸借対照表の精度、ひいては対外的な信用力を決定づけます。

貸借対照表の書き方で注意すべき点

貸借対照表は外部へ公開する正式な書類ですので、社内管理用の元帳とは異なる「表示ルール」を守る必要があります。

まず注意すべきは科目の名称変更です。在庫を示す「繰越商品」は「商品」へ、口座残高不足を示す「当座借越」は負債である「短期借入金」へと書き換えて表示します。これは第三者が内容を正しく理解するために欠かせません。

また、資産の「実質価値」を見せる表記も重要です。「貸倒引当金」や「減価償却累計額」は、それぞれ対象となる債権や固定資産の下にマイナス(△)形式で記載し、取得価額から控除します。資産が今いくらの価値を持っているのか、その「実態」を正しく表現することが信頼される決算書の条件です。

貸借対照表の数字が合わない場合は?

複式簿記の大原則として、貸借対照表の左右の合計額は必ず一致します。もし数字が合わない場合は、勘定科目の記載漏れや集計ミスなど、どこかで誤りが発生しています。

特に「現金などの資産がマイナス」になっているケースは要注意です。これは会計上あり得ない状態であり、税務調査でも厳しく見られるポイントです。原因を探して帳簿を見直す作業は多大な労力を要します。

ミスがなく、対外的な信用力のある決算書を確実に作成するために、ぜひ私たちキークレア税理士法人にお任せください。

個人事業主の場合も貸借対照表は必要?

「フリーランスや個人事業主にも貸借対照表は必要?」と疑問に思う方も多いでしょう。結論から言えば、節税効果の高い「青色申告」を行うなら作成は必須です。

確定申告には「白色申告」と「青色申告」がありますが、私たちは「青色申告」を推奨しています。最大の理由は「青色申告特別控除」です。これは所得から最大65万円(e-Tax利用等)を差し引ける制度で、納税額を大きく抑えることができます。

この控除を受ける条件こそが、「複式簿記」で記帳し、貸借対照表を提出することです。最初は難しく感じるかもしれませんが、正しい帳簿付けは事業の信頼性と資金力を高める第一歩となります。

※青色申告の詳細は、以下のページで詳しく解説しています。

青色申告とは?個人事業主の確定申告のやり方やメリット・デメリット

青色申告書の貸借対照表の書き方

貸借対照表

実際の青色申告決算書では、4ページ目が貸借対照表の記入欄になっています。ここで注意が必要なのは、青色申告特別控除(最大65万円)を受けるためには、必ず「複式簿記」の形式で仕訳を行う必要がある点です。

複式簿記とは、一つの取引を「借方」と「貸方」の両面から記録するルールです。簡易的な帳簿(単式簿記)では控除額が減ってしまうため、必ず複式簿記で作成しましょう。

※決算書の詳しい書き方は、以下の記事も併せてご覧ください。

青色申告決算書とは?個人事業主が知っておくべき書き方とポイント

税理士・司法書士・社労士・財務会計・会計・不動産・カンボジア

キークレアグループ一丸となって支援いたします!

092-406-6736092-406-6736

受付時間:8:30-17:30 / 定休日:土・日・祝日

貸借対照表を簡単に作成する方法

貸借対照表をゼロから手書きで作るのは、非常に手間がかかりミスも起きやすいものです。効率的かつ正確に作成するためには、主に「テンプレートやフォーマットの利用」「会計ソフトの活用」、そして「専門家への依頼」という3つの手段があります。

それぞれのメリットを理解し、自社の規模や状況に最適な方法を選ぶことが大切です。以下でそれぞれの具体的な活用法を詳しく解説します。

テンプレートやフォーマットを使う

最も手軽なのは、ExcelやWeb上で無料公開されているテンプレートを使う方法です。コストゼロで始められる点は大きな魅力でしょう。

ただし、正確に使いこなすには簿記とPCの知識が不可欠です。手入力は計算ミスも起きやすいため、あくまで小規模な段階での一時的な手段として捉えることを推奨しています。

会計ソフトを活用する

おすすめは会計ソフトの活用です。日々の取引を入力するだけで、ソフトが自動で集計し、貸借対照表を完成させてくれます。

転記ミスもなく、圧倒的に効率的です。特にクラウド型なら、ネットさえ繋がれば場所を選ばず作業が可能であり、リアルタイムな数値把握やスピーディーな経営判断にも役立ちます。

専門家に依頼する

正確な貸借対照表を自力で作るには、複式簿記の知識が不可欠です。初心者にとってはハードルが高く、ミスが生じるリスクもあります。貸借対照表のミスは、銀行や取引先からの信用性の低下にもつながりかねない重大な問題です。

そんな時は、ぜひキークレア税理士法人にご相談ください。私たちは正確な決算書の作成はもちろん、日々の記帳代行や、効率的な経理体制の構築からトータルでサポートいたします。特に「マネーフォワードクラウド」をはじめとするクラウド会計の導入支援には多くの実績があります。

さらに最大の強みは、グループ内の財務コンサルティング法人と連携している点です。単に数字を合わせるだけでなく、作成したデータを元に「どうすれば会社にお金が残るか」という高度な財務分析や改善提案まで行えるのが、私たちならではの価値です。

詳細は下記ページもご覧ください。

クラウド会計を導入すべき?導入支援・サポートで課題を解決! マネーフォワードを活用して税理士と連携するメリットは?

貸借対照表の見方とチェックするポイント

貸借対照表は、正しい書き方を覚えるだけでなく「見方」を知ることが経営の命綱になります。なぜなら、ここには資産と負債のバランスが映し出され、倒産リスクの兆候がいち早く現れるからです。

作成後は、必ず「自己資本比率」「流動比率」「当座比率」の3つをチェックしてください。

指標計算式内容
自己資本比率純資産 ÷ 総資産 × 100返済不要な自己資本が全体の何割を占めるかを示し、会社の安定性を測る指標。高いほど倒産しにくい。
流動比率流動資産 ÷ 流動負債 × 1001年以内に返済すべき負債に対し、1年以内に現金化できる資産がどれくらいあるかを示す指標。
当座比率当座資産 ÷ 流動負債 × 100流動資産の中でも特に現金化しやすい資産(現預金など)で、短期的な支払能力をより厳しく見る指標。

これらを理解することで、会社の状態を客観的に判断できます。

各指標や詳しい見方は下記をご覧ください。

【初心者必見】貸借対照表の見方と分析方法をわかりやすく解説 財務指標とは?見方と財務分析に特に重要な指標一覧

決算書類の作成から財務分析まで、専門家であるキークレアがサポートいたします。

私たちキークレア税理士法人は、単なる決算書の作成代行ではありません。最大の強みは、作成したデータを基に行う高度な「財務分析」です。

数字の裏にある経営課題を明確にし、黒字化や資金繰り改善に向けた具体的な戦略までご提案いたします。「数字に強い会社」を共に目指しましょう。まずはお気軽にお問い合わせください。

お客様のビジョン達成のために、グループ一丸となり全力で支援してまいります。 お客様のビジョン達成のために、グループ一丸となり全力で支援してまいります。

お客様のビジョン達成のために、グループ一丸となり全力で支援してまいります。

受付時間:8:30-17:30 / 定休日:土・日・祝日

092-406-6736
メールでのお問い合わせ